センター試験出願状況

 大学入試センターは10月12日に、平成30年度(2019年度)大学入試センター試験の出願状況を公表しました。10月12日午後5時現在の出願総数は53万7008人で、前年度同時点より8685人増加しました。

 

 出願総数53万7008人のうち、現役生(高等学校等卒業見込者)は44万4953人で、前年度同時点より6703人増加しています。一方、浪人生(高等学校卒業者等)は9万2055人で、前年度同時点より1982人増加しています。出願者全体の約83%を現役生が占めています。

 

 なお、確定志願者数の発表は12月上旬ごろを予定しており、昨年度の確定志願者数は58万2671人でした。

 

 現在、小中学校在学生徒数は過去最低となり、少子化が進んでおりますが、大学進学率、大学における女子割合は過去最高となっております。したがって、まだセンター試験確定志願者数は出ておりませんが、昨年度よりも増加するのではないかと思います。

確定志願者数においては、公表され次第、このブログでも記載していきたいと思います。

 

 一方、3年前に都市部への学生の集中を防ごうと、文部科学省が入学定員の管理を厳しくしたため、早慶など17大学で、3年間合計約3万8千人も合格者を減らしております。したがって、大学への合格は以前よりも厳しいものとなっているということが言えます。

 文部科学省は、2019年度から、更に入学定員の管理を厳しくすると発表しておりましたが、この度は見送られることとなりました。しかしながら、大学入試が厳しいものとなってきていることに変わりはありません。

 

 目的は都心部への学生の集中を防ぐというものですが、地方でも倍率の高い大学は、少しずつ影響を受けてくるのではないかと考えております。

 

 現在は高校学校等卒業後は50%以上の人が大学に進学する時代となっております。

またその大学進学希望者を受け入れるだけの大学、学部があります。書き方に語弊があるかもしれませんが、希望すれば大学に進学できる時代ともいえると思います。

 

 しかし、大学進学の前に大学受験者、その保護者様には今一度、将来のこと、志望校、学科、学部を考える時間を設けて頂きたいと思います。文部科学省の調査で平成26年度は、大学中退者が1年間で7万9311人で、割合にすると、全大学生の約2.65%の学生が中退しております。大学は4年間ございますので、卒業までで計算すると、約10.6%の学生が中退することとなります。理由は様々ですが、特に大きな理由は「学業不振」「進路変更」のようです。

 

ぜひ皆様には

「志望する大学で、やりたいこと、学びたいことを実現できるか」

また、やりたいことなどをまだ見つけていない人は

「志望する大学で自分の将来のやりたいことを見つけ、頑張れる環境にあるか」

を今一度しっかりと考えて頂きたいと思います。

 もちろん、進学後にやりたいことが変わるなどあると思いますが、大学に行けと言われているから行くという学生が増えているように感じています。

「偏差値の高い大学に行って、もっと高いレベルの学習をしたい」

「学校の先生になりたいから教育学部に行く」

「まだ夢は無いけれども、小さなころから物作りが好きだから工学部に行く」

などどんな理由でも良いと思いますので、なぜその大学、学科、学部に行きたいのかを再度考える時間を設けてみてはいかがでしょうか。

 

 センター試験、そしてその後の一般入試に向け勉強に励むことも大事ですが、自分の将来をしっかりと見据え考えることも非常に重要なことだと思います。大学受験者は今からますますやるべきことが増え、余裕もなくなってくると思いますので、このタイミングで自分の志望校、将来のことをもう一度見つめ直してみてはどうでしょうか。

 

 ぜひ皆さんが志望する大学、学部、学科に進学できることを願っています。彩星館にご通塾頂いている高3生の皆さんは受験まで残りあとわずかですが、ずっと一緒に私たちと勉強してきた集大成として、夢を叶えることのできる第一志望校合格に向けて最後まで一緒に頑張っていきましょう!!!